ミモザの水あげ絶対に失敗しない方法
ミモザの水あげ絶対に失敗しない方法
ミモザの水あげ絶対に失敗しない方法をお伝えします
お花好きの誰しもが、「ミモザのふわふわモフモフをずっと飾っていたい!」そう思っていませんか?
実はそれ、できるんです。
ミモザの水あげ方法はYouTubeやInstagramで数多く上がっていますが、実際に検証したものは少ないと思います。
特に、「霧吹き」。これは絶対NGです。
ミモザの花は確かに水分が必要ですが、霧吹きレベルの水はむしろ逆効果。花が茶色くなってしまって、二度と取り返しがつかないレベルになってしまいます。
それではここから、ミモザの水あげについて詳しくご紹介しましょう。
コンディションのよいミモザを仕入れる
前提条件として良いコンディションを見極める
お花屋さんのためのミモザ選び
お花屋さんであれば、まず「良いコンディションの花を見極めること」が大切です。ミモザであれば何でもいいわけではありません。
まず、仲卸で仕入れをしているお花屋さんは、お花の咲き加減を見極めてください。つぼみの先がまだ固い状態のものは、ほぼ咲きません。また、半分以上ドライ化しているものはやめてください。
次に、セリや相対予約で買っているお花屋さんは、しっかりと信頼のあるヤマ(荷主)のものを仕入れてください。例えば、東京でいえば長作園、庄左衛門、伴右衛門など。ほかにもフランスミモザならJA大井川などです。コンディションが悪かったり、つぼみが多かったりしたら絶対に咲きません。その条件をクリアしたものだけを、しっかりと仕入れるようにしましょう。
雨の日の後は仕入れない
産地によっては露地で作られていることも多くあります。そのため、雨の後はコンディションが悪く、適切な処理をしても花が茶色くなってしまう場合があります。ですから「雨の後は一回お休み」くらいな感覚で仕入れをするとよいかもしれません。
極上のコンディションのJA大井川のフランスミモザ
一般の方のミモザ選び
まずは店頭でのコンディションをはっきり確認しましょう。ミモザを雑に扱っているようなお花屋さんは避けたほうがいいでしょう。
ミモザの扱いが上手なお花屋さんは、ふわふわのコンディションを維持することができます。ですから、まずはよいミモザを仕入れているお花屋さんを見つけることが最善です。
次に、ミモザの入荷日に購入しましょう。お花屋さんの入荷日は通常は月・水・金です。月水金の朝に市場から荷物が届きます。そして「水あげ」というお花に水を吸わせる作業を経て、少し時間が経った夕方ごろが狙い目です。あまり早く行くと、水あげの処理が終わっていないことが多く、満足なコンディションまで達していません。
お花屋さんで、ふわふわモフモフの状態が一番良いものを見極めて購入しましょう。
水あげに成功したミランドールは葉がしっかりと開いている。
ミモザの水あげ絶対に失敗しない方法~準備編
道具の準備
水あげというのは前段でもお伝えした通り、お花に水をしっかりと吸わせる処理のことを言います。この処理をしっかりと行えば、まずはふわふわモフモフへの第一段階は成功と言えます。
水あげに必要な道具類
今回ミモザの水あげに必要なのは、以下の通りです。「湯あげ」という手法を使います。
お湯を沸かすケトル
茎を叩く金づち
深水(ふかみず)にできる花瓶
お湯を入れても大丈夫な耐熱容器
はさみ
テープ
新聞紙など
叩く台
ミモザの水あげ絶対に失敗しない方法~水あげ編
それでは準備ができたところで、水あげの作業に移っていきたいと思います。
まずは、ミモザをしっかりと紙で巻いていきます。
これは、以下の理由があると言われています。
花や葉が湯気に当たるのを避けるため
葉などからの水分の蒸散を防ぐため
まずはミモザをペーパーで巻く。新聞紙でも可
次に、金づちで切り口をしっかりと叩きます。水あげのしにくい枝物などは、叩くことによって水あげがよくなるといわれています。
この「叩く」という作業により、切り口の繊維がほぐれ、導管がより水を吸いやすくなるという効果があります。
茎は金づちでしっかりと叩く
しっかりと切り口を叩くことによって、花が水を吸いやすくなるのです。Instagramで「かわいそう」「心が痛む」といったコメントがありましたが、これはミモザが水をしっかりと吸うための手助けです。むしろ適切にバチバチ叩いてあげないと、お水が吸えなくなってしまいます。
ミモザの水あげ絶対に失敗しない方法~湯あげ編
その後、グラグラに沸かしたお湯にしっかりと浸けます。
この作業では、沸騰したての熱湯に、枝の先端を1〜数分浸けます。 この時、お花が熱気に当たらないよう、必ず紙できっちり包んでガードしてください。熱湯によって導管の中の空気が抜け、お水の通り道が開通します。
お湯にしっかりと浸ける
お湯に浸ける時間は、お花によっても違いますが、1分~数分で大丈夫です。私は大体、お湯にミモザのエキスが出て、お湯の色が茶色く変わる頃合いで深水にしています。
その後、深水へ
深水にする際は、深い花瓶にたっぷりのお水を張り、2時間以上じっくりと休ませてあげてください。水圧の力を借りて、お花の先端まで水分を送り届けます。
セロハンにふんわり包む
深水後はセロハンに包みます。セロハンに包むときは、ぎゅうぎゅうにせずに、ふんわりと包んでください。セロハンがなければ、新聞紙でも構いません。
実はミモザは、呼吸をしています。
もちろん植物全般そうなのですが、ミモザの場合は特に水分を多く含んでいます。そのため、ぎゅうぎゅうにしてしまうと中で蒸れてしまい、花が茶色くなってしまいます。
茶色くなった花は、決して元には戻りません。また、ドライフラワーとなったあとも見栄えが悪く、観賞価値が高いものにはなりません。
ですから、ミモザたちがしっかりと呼吸できるくらい、ゆとりを持ってふんわりと包んでください。
ミモザの状態について
ミモザのコンディションについては、なかなかまとめているところがないので、これを見てみましょう。
水あげが失敗し、ドライになったミモザ
ドライとなったミモザ
ドライとなったミモザは、葉も水分がなくなり、全体的に縮こまった感じとなります。手で触ると花粉が落ちて、ポキポキ折れる感覚です。これはもう何をやっても水は上がりません。ドライフラワーとして楽しむほかないのです。
絶対にやっちゃダメ!
ミモザの水あげ時、絶対にやってはいけないことがあります。それは「霧吹き」です。
ミモザの水あげ絶対に失敗しない方法のページでは、数多くのミモザの水あげを実験しました。
その結果、多くのお花屋さんが誤解しているのですが、当研究所・KALIANgフローラルラボで7年以上研究した結果、「霧吹き」は絶対NGです。
霧吹きするとどうなるか・・・
霧吹きなどの水気を吸ってしまったミモザ
水気を吸うとこうなります。
茶色くなってしまい、観賞価値がなくなってしまいます。
ミモザの花は非常にデリケート。雨の少ないオーストラリア原産の花であることをお忘れなく。
では、どうしたらよいのか?
生産地でのミモザの促成はどうしてる!?
ミモザは、露地の季咲きで花が咲いたコンディションが一番良い状態です。ミモザにこだわる花屋さんは、雨の後は一回仕入れを見送るくらいです。水を浴びてしまったミモザは傷みが出やすく、コンディション調整が難しいのが特徴です。
でもミモザ自体は、水分を必要としています。
花を咲かせ、葉を開くためには水が必要なのです。それを安直に霧吹きで補給するのはあまりにもずさんです。
では、まず生産農家ではどのような手法でミモザを咲かせているのでしょうか。
画像はイメージですが、収穫したミモザを「ムロ」と呼ばれる小さな納屋に入れ、出荷前の水あげをします。場合によっては、ビニールをかけた状態にします。
そして、お湯を沸かして水蒸気を充満させます。温度を20℃前後に保つ状態にすると、ミモザは「春が来た」と勘違いしてふんわりと咲いてくるのです。
この手法は、ミモザだけでなく、梅・桃・桜などの春の花木を、本来の花の咲く時期より早く咲かせるための手法で、「蒸かす(ふかす)」といいます。
霧吹きよりも水分が当然細かく、ミモザにとっては春の自然環境と似た状態になるため、花木を生産する花農家では昔から行われていた手法です。
もしミモザを咲かせたいのであれば、適切な水あげと、蒸かしの技術の併用が必要なのです。
ミモザの保水力
実は下記の動画で使用したミモザなのですが……
上に貼った動画の時に使ったミモザの花と葉です。ビニール袋とシリンダーの花器に保存しておいた時の写真です。
水あげしたときに枝から外したミモザですが、3日経った状態でもまだふわふわを維持しています。
これは水あげに成功したものですが、よくご覧ください。
ビニールも、シリンダーの中もうっすらと曇っていませんか?
それは、水に浸けなくても、ミモザ自体が呼吸をしているからなのです。
まとめ
しっかりと水を吸わせたミモザは、水分を十分保持しています。そのため、霧吹きをしなくても水分を保っているのです。
ですから、ふんわりとセロハンに包んだミモザは、そのなかで十分な水分を呼吸しています。空調が回った店内で乾燥させず、かといって水分を過剰に与えないようにするには、セロハンに包むか、ビニールをかぶせるか、新聞紙で巻くかなどが適切です。
私の所属しているお店では、店頭でセロハンにふんわりと包むことによって、ミモザのコンディションを維持しています。
ふんわりの状態は一週間以上続きます。それでも密閉した状態では花が茶色くなってしまうので、定期的にセロハンを巻きなおすなどの工夫をしています。
以上の理由から、絶対に霧吹きしてはいけないのです。
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